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不整脈で突然日常が失われる「心房細動」は危険な病気
日々WEB記事を書いていた普通のライターが体験した不整脈発作。デスクワーク中に前触れもなく突然襲ってきました。それまで大きな病気をする事もなく人よりも身体が強くて健康なんだと思っていました。
そんな中で突然襲った恐ろしい心臓発作。ここでは多くの現在健康な人に心房細動に関して知ってほしくて公開します。心房細動の恐ろしい所は放置しておくと深刻な脳梗塞・心不全に至る可能性もある点です。
読者の方の中には日々デスクワークをしている方も多いでしょう、現場仕事の方もいるかと思いますが祖心房細動は年齢が若くても起こるので知っておくと適切な対応が出来るはずです。
心房細動は誰でもどの年代でも急に起こる可能性あり
心房細動の症状っていうのが前触れもなく急にやってきました。パソコンデスクに向かって仕事をしている最中だったので、それまで体調不良も無くいつもの日常の中での事です。
突然、胸の辺りで強い心臓の鼓動を感じました。それも内部から胸の皮膚を叩かれるようにハッキリした振動。
「ドドドドドッ...ドド...ドドド....ドクドク...」こういう全く感じた事のない強い乱れた脈が来ます。不快感に包まれました。この時点で心房細動という知識が全く無いので心臓が止まるのかと思ったものです。
立ち上がったり座ったり歩いたりしゃがんだり
対処方法がわからないので事務所から出て歩いてみたり、コンビニで飲料水を買って飲んでみたり。それでも治まらないので、とにかく横になって色々と検索してみました。
そこで検索結果と症状が合致していたのが心房細動です。この日から数日以上発作が起こる事がなく数週間経過しても無く、やがて忘れてしまいました。
心房細動らしき発作が忘れた頃に再発【2回目の発作】
最初の発作はたまたま起こったのだと思っていた矢先に買い物途中で二度目の発作が襲います。このときも同じく前触れが無いもので、キッカケが何なのか全く不明です。
1回目に起こったのと同じ胸の鼓動の異常で、立っていられないような気持ち悪さを伴い、車に戻って1時間ほど安静にしていると治まりました。この時点で恐怖心から心臓の検査をするためにクリニックに向かいます。
心房細動という診察結果が出ないまま初診は終了
最初に診察したクリニックでは心電図のみ取ったものの、その時点で心房細動は出ずに異常なしでした。これが特徴で常に発作状態でないのが初期の段階なのです。
多くが最初は数分程度で発作が治まって、数ヶ月とか数週間、中には数年後に再発します。この経過は進行していき、最終的に慢性のものとなります。勝手に完治することはないと医師に言われました。
3度目の発作が来た時にAppleWatchで心房細動をとらえる
初診をして様子見となっていたクリニックの先生からAppleWatchで心房細動が出た瞬間に心電図を取れば、記録に残せるし心房細動かどうかの警告が出ると聞いたので腕に付けていた時に3回目の発作が出現。
見事に記録されたのでした。そのPDFを印刷してから大きな病院を受診しました。不整脈の専門医で即座に対処をしてもらいました。
- 血液が固まりにくい薬の処方を開始
- 心房細動心電図を見せて病名が確定した
- 手術するかどうかの決断を迫られた
のがこの日の診察成果です。心房細動に関する情報はこちら(Wikipedia)ですが、要は心臓そのものは正常であっても、鼓動を決める電気信号の乱れと言って良いです。
本来なら必要ない信号が飛んでくるので、心臓がおかしな動きになってしまうこと。発作が起こると血流がスムーズに流れないので血栓ができて、脳に飛んでいくと脳梗塞になってしまうのが問題です。
それも心臓が停滞するので大きな数センチの血液のかたまりだと、脳が致命的なダメージを受けるので死んでしまうこともあるし、助かっても予後が悪いという説明を聞いたりネットで見ると治療したいと思いますよね。
根治可能な病気で方法はアブレーション手術をすること
心房細動を治すには現在は方法はアブレーション手術が確立されているので、迷うこと無くお願いしました。進行性であることと勝手に治ったり、次の発作が来ない事もあるなら別ですが、すでに数回の発作を経験していると、初期段階で治したいと考えますよね。リスクが低い手術ならしない理由はありません。
すでに仕事に支障が出ていたし、発作は経験しないと実感しないですが出てくると相当トラウマになるほど怖いのです。手術は予約をして実行されました。
アブレーション手術を実際にやってみての感想
アブレーション手術は最新の機器を使って行われました。事前にCTを撮影を行い自分の心臓の3D映像を再現して、実際の手術の際に心臓のデータと実際の心臓にあてたセンサーと機器を同期して、現在どのくらいの強さで心臓にカテーテルがあたっているか、状況をリアルタイムに目視しながら手術出来るということでした。
個人的にはこうした最新の機器を開発したジョンソン・エンド・ジョンソンの機器が設置されている病院を検索して受診したので希望通りの手術が受けられたのは安心感に繋がりました。(ジョンソン・エンド・ジョンソンの解説ページ参考)
アブレーション手術は心臓異常部分を焼く
- 足の付け根からカテーテルを挿入して心臓まで通していく
- 足の付け根と、首から機器を挿入
- 部分麻酔、静脈麻酔を使うので痛みは無かった
- 術中は意識が無い状態だった
- 術後眠くて数時間寝てしまった
心房細動の仕組み、治療方法は専門サイトが多くあります。手術前には毎晩眺めては怖いと感じたものですが、実際に入院から退院までを経験してみると思ったより苦痛に感じる事は少なかった気がします。
アブレーション手術で感じた事は、手術そのものよりも前後の準備と処置がきつかったなと感じます。中でも個人的に苦痛だったのが尿管への管の挿入です。
手術に必要だということで男性看護師に尿管に管と通してオシッコを自動的に出せるようにしますという事でしたが、尿道が狭いのかわかりませんが激痛すぎて成功しませんでした。最終的にこの処置無しで手術ができたので助かりました。
それでも失敗した時点で途中まで挿入されていたので数日間はオシッコをするたびに激痛でした。今でも思い出すと苦痛です。
手術自体は不要な電気信号の経路を焼いて断線させて発作を止めるものなので、心臓は火傷のダメージを負いますが痛みは全く感じませんでした。退院後も感じません。
焼くといっても適切に温度が管理されていること、最新機器を使えば強さも、火傷の状態も最適化されるので心臓そのものに影響が無い範囲で治療できるので心配いりません。
手術前は制約無し術後初日は制約あり
手術前は特に制約も無く自分の場合は手術が午前だったので当日の朝に断食、術後の昼も食べられず。夜は病院食を食べられました。退院まで常に点滴が繋がれているのと心電図記録機器が繋がっているのは邪魔でしたが、総合的に苦しいとか辛いとかの症状は無かったです。
術後の夜に心拍数が90-110となる事があったので、心拍数を落とす薬が処方されましたが飲んだら落ち着きました。心臓の火傷の影響で心拍数が上がる傾向にあるそうです。
気になるアブレーション手術成功後の心房細動改善は
退院となってから一ヶ月の間は心房細動が頻発したり、不整脈が出たり、意識障害が出る事があると聞いていますが術後現在一週間で特に大きな問題は出ていません。
体感できるのは以前は時折不整脈も出ていたのが非常に安定していて、AppleWatchで心電図を測定しても安定したしっかりした正常な心電図となっています。
心房細動の自覚症状が無い人が多い中で強い症状を感じた事は見つけるのが早くなるのに貢献しました。この病気は早く見つけて慢性化する前に治療するほうが一回で根治する確率を上げます。
アブレーション手術は効果が高いと感じます。日頃の生活の質が向上して発作が起こるかもしれないという怖さを無くせます。
心房細動のアブレーション手術の料金は激安になることもあります
アブレーション手術は多くが200万円以上になりますが、入院前に自治体から発行してもらう限度額適用認定証があれば最低数万円で手術を受けることができます。過去の納税額によって変わるので収入が少ない時期であっても手術を受ける事ができるはずです。
心房細動の原因は飲酒・ストレス・肥満がトップ
心房細動に影響のある要素として不整脈専門医の主治医から聞いたのが次の要素です。誰でも心当たりのありそうな項目ですね。
- 飲酒
- 加齢
- 肥満
- 運動不足
- ストレス
- 寝不足
- カフェイン
特にこの7つが多くの人の原因として影響しているらしく僕もこれのすべてに該当していました。年齢は70歳以上になってくると増加するらしいので(僕は40代)該当しないかもですが加齢が進めば増えるそうです。
当時僕は毎日コーヒーを多く飲んでいたし、運動はほとんどしていない、睡眠不足、激しいストレスを抱えていました。なのでこれらの要因は正しいのだと思っています。
現在はコーヒーは控えて紅茶にしたり、寝不足にならないようにしたりストレスは極力ためないようにして、酒はやめています。体重も10キロ以上この機会に落としています。加熱タバコは吸いますが医師によればタバコは大きな要因と言えず酒の方がキッカケになりやすいと考えるとのことです。
アブレーション手術後の生活の制約はほとんどなし
術後数日は足の付け根のカテーテルを挿入した部分の傷の部分を保護するため風呂は禁止ですが数日で解禁されるので、行動で制約は無いですが念のために車の運転は一週間禁止。
意識障害などが起こる可能性のためらしいです。確かに頭がボーっとする瞬間がありますが強い意識障害というほどでもないです。ウォーキング程度なら問題なく行えています。
今後三ヶ月程度は通院もしながら途中経過をしますが基本的に軽い運動は行って問題ないです。(夫婦生活も問題なく可能だそうです)激しい運動は二ヶ月目から行うほうが良いので仕事によっては主治医との相談ということになります。オフィスワークだと早期に復帰ができそうです。
この病気は無症状が多い割に全国に100万人を超える患者がいるとされていて、無症状がかなり多いので、この数倍はいると見られます。それから無症状だと脳梗塞を急に発症する可能性も高いので出来るだけ多くの人が情報を知って、早くに治療出来ることを望みます。
*医療関連の詳細は専門医に直接説明を受けて下さい。個々により症状が異なるので対処も変化します。初期のものと慢性化したものでは症状や手術内容、処方が変わる可能性があります。